私は、心の談話室を担当しています。
クライアントさんは、弱々しい声で話し始めました。
「3日前、問題がわかりました。以前にも同じ問題が起こりましたが、その時は、自分で明るく前向きにとつとめ、乗り越えてきました。しかし今回は、泣けるばかりで、食事も喉を通らず、どうやって前へ進めば良いかわかりません。やり直すにも、前回の問題の解決方法が悪かったのか、それとも、そもそもここにいる選択から間違っていたのか、どこからやり直せばいいのかもわかりません。誰にも会いたくないけれど、いつまでも家に閉じこもり、仕事を休むわけにもいかず、明日から職場に行くために、カウンセリングを受けようと思いました。」
その後、起った問題について話してくださった後、しばらくして、少しずつご家族について話してくださいました。
「夫は、自分の望むものを貪欲に手に入れていく人です。自分が思うような仕事をするために、独立して同業種の仕事を社長になってしています。私にも『やりたい事は我慢せず、今やれ。保育園でもベビーシッターでも頼めばいいから』と言ってます。
子供は、今朝保育園に行く時、座っている私の額に自分の額をくっつけて、『ママに元気を注入!』と言って、私の体を抱いてくれました。」
私が「今まで、あなたがお子さんにしてあげてきたことを、今日はお子さんがしてくださったんですね。」と言うと、クライアントさんは「そうか。私はすぐに結果の出ない仕事をしているんだ。」と言い、迷いも晴れたようでした。「私、人に会いたくなりました。明日、職場へ行って、人と会話をするのが楽しみになりました。」とおっしゃいました。
帰り際に「カウンセラーって、良いお仕事ですね。助けていただきました。」と言って部屋を出て行かれました。













